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NA6 サイドシル患部の補強

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サイドシルの徹底防錆・補強対策を実施する。

無題nmbv.JPG
(サイドシルの形状が予想と異なっていたので修正しました。)

1.防錆び剤POR-15シリーズによる防錆び作業

通常の防錆剤は、下地の錆を完全に削り取ってから塗る必要があります。
錆が残っている状態で防錆剤を塗ると内部の錆が膨らみ防錆剤の皮膜を突き破って成長してしまうからです。

しかし今回のように満遍なく腐食が進んだサイドシル部材・リアフェンダーパネルから錆を完全に削り取ること自体が困難なうえ、完璧を期すと外形と強度を保つことが出来なる恐れがあります。
ここで登場するのが、レストアラー御用達のPOR-15です。

もともとは船舶用防錆剤として開発されたもののようですが、錆びの上からこれを塗ると錆に浸透・同化して強力な塗膜を形成するという優れもので、ガラスクロスのレジンとしても使用できるので、さび錆びのボデーをFRP強化することもできるということで、旧車のレストアラーにとって神のような存在です。

私のNA6ロードスターの修復もPOR-15の力にすがることにします。

POR-15 SHOP

CA393198.JPG

(1)POR-15METALREADY(防錆下地処理剤)で防錆下地処理する。(錆の残留OK)
  除錆、防錆、下地プライマーをかねて、患部を念入りに洗浄する、(浸透性の防錆効果有り)

CA393199.JPG
METALREADYを十分にスプレーして奥の隅々までブラシで洗浄する。
METALREADYが錆びに浸透して、色が次第に黒ずんできました。 完全に乾燥するまで待ちます。

(2)POR-15 RUST PREVENTIVE PAINT をたっぷり刷毛塗りして患部を防錆・補強する。(錆の残留OK)

CA393237.JPG 
開口部から刷毛が届く範囲で内部の金属部材に満遍なくPOR-15 RUSTを塗って、腐食部に浸透・防錆し、同時に強力な皮膜で補強してやります。

CA393238.JPG
 特にリヤフェンダー下部の隙間は水のたまり場所になるので、筆を使って狭い部分にまで充填してやります。

CA393240.JPG
POR-15の一回目の刷毛塗りが終わったところです。
乾燥後は強固な皮膜を形成して、カチカチに硬化して溶解除去できなくなるので、衣類や身体に付着させないように十分注意しなければならない。
 (使用後の缶の蓋に塗料が付いていると2度と開かなくなるという噂です。)
 
(3)錆びたサイドシル患部をFRP補強する。
  
CA393236.JPG
4時間後、サイドシル患部にPOR-15 RUST を上塗りして、テープ状に切ったガラスクロスを密着していく。

CA393242.JPG
POR-15 RUSTを筆でクロス上から浸透させ下部のPOR-15 RUSTと上下一体化させる。
患部が凸凹しているので、厚地のガラスクロスを密着させるのに苦労する。
少し時間が経過してPOR-15 RUSに粘りが出たころを見計らい浮いている部分を密着させます。 
 
CA393246.JPG 
POR-15 RUSTの硬化時間は思ったよりゆっくりなので、1層目が硬化始めてから2層目を積層します。
POR-15 RUSTが生乾きの状態のうちにガラスクロスを積層していく
特にリヤフェンダー下部の隙間を空けておくと今後も水のたまり場所になるので、隙間を埋めるようにガラスクロスを充填してその上からPOR-15 RUSTを浸透させて積層していく。
( POR-15 FRPは開口されたフェンダー内に治めて、鋼板パッチの邪魔をしないように気を付ける。)

おおよそ5層くらい積層したところで、グラステープがなくなったので積層を終わりにします。
これで、錆びのために痩せていたサイドシル金属部分の強度をある程度修復できたと思います。(切なる願望)

次の作業に必要な、板金材料がまだ届かないので、一度、ロードスターを使えるようにします。

CA393249.JPG
先日試しに作ったポリ板で傷穴を仮に塞ぎ  

CA393255.JPG
上からカラーテープで ポリ板を抑えてやります。
鋼板のパッチをフェンダーの上から当てて修理すると、パテで修正する部分が広くなってしまいそうです。
パッチの当て方に一工夫が必要ですね! 

CA393256.JPG
ホイールハウスのフランジから浸水の疑いがあるので、テープで補修仮止めする。

CA393304.JPG
サイドシル内に大量に溜まっていた砂は、ホイールハウスから浸入が疑われるので、ホイールハウス内のパネルの合わせ目にDUCT TAPEを貼って応急処置しておくことにします。

CA393257.JPG
遠目には全く問題ないようでしょう!
黒色DUCT TAPE で補修してこれで終わりにしたい誘惑にかられます。(笑)

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