製作した断熱T字曲がり(150mm径+セラカバー)に右側のスパラルダクトのT字管(200mm径)をかぶせて、断熱2重煙筒を作製します。
作 製 概 要
スパラルダクトのT字管をL状にカットして蓋を外し、開口部から既に製作してある断熱T字曲がりを挿入する。
二つ割金具で内筒と外筒を連結して、双方のずれを防止したのち、外していた蓋を元に戻し、ステンレス製ブラインドリベットで固定して完成させるという手順です。
(1)T字管をカットする前に、リベット受け材(0.8mm鋼板)を作ります。
当て板にリベット受け材を両面テープで張り付け
T字管のリベット位置の裏に当たるようにクランプで固定して、リベットの下穴を開ける。
クリコでリベット受け材を裏当てして仮止めする。
横引き煙筒口部分のリベットの受け材を作るための治具を作る
縦管と同様に受け材を裏当てして、リベットの下穴を開ける
受け材を裏当てして、整合性をチェックする
これで、リベット止めに必要な受け材の作製は終わりました。
(2)スパイラルダクトT字管を切り開いて断熱T字曲がりを挿入する
受け材を全部外して金のこで T字管をL字状にカットする
綺麗にカットできました。
受け入れ側のT字管に先に作ってある受け材(裏当て鋼板)をリベット止めする
リベット受け材をすべて取り付けました。
振れ止め金具を取り付ける
2重煙筒を組み立て後、内筒がずり動くことが無いように、二つ割金具を利用した振れ止め金具を取り付ける。
内筒をくるんだセラカバーをいったん外して
150mm径のステンレスT字曲がりに2つ割の振れ止め金具をとりつけ、 開口したT字管に挿入する。
2重煙筒組み立て時にリベット止めするため、リベット受けを密着調整する。
調整が終わったら、アルミテープで固定する。
外筒のスパイラルダクトに振れ止め金具のリベット受けの位置をマーキングしておく
ステン煙筒に再びセラカバーを被せ、底部のセラカバーをアルミテープで包み、底蓋をする。
上手にセラカバーを被せるために、セラカバーの作製時にセラカバーの割れ目と二つ割金具の
割れ目を揃えて予め作成してあります。
(振れ止め金具のリベット受けの形状を維持するように注意して組み立てる)
横引き部分もセラカバーを被せる
(振れ止め金具のリベット受けの形状を維持する)
セラカバーで包まれたステン煙筒を200mmスパイラルT字管に挿入する。
T字管のL字状カバーを押さえつけながら、クリコ止めして、リベット打ちの準備する。
ブラインドリベットで蓋を止めたら2重煙筒断熱T字管の完成です。
振れ止め金具のリベット受けに対してもブラインドリベット止めします
使用したセラカバーは厚さ20mmですが、断熱性能はロックウール断熱材50mm以上に相当するという。
また、市販の2重T字曲がりには、断熱材は入っていないそうなので、DIYで最強の高性能T字曲がりを手に入れたことになります~^^
(3)T字管に底蓋をつける
既製品ではT字管用のメクラ蓋はないので、スパイラルダクトのメクラ蓋を使うことにします。
スパイラルダクトを120mmLに切って蓋を差込み、リベットでステンレスのラッチを取り付け
蓋に水抜き穴開口する。
ステンレス内筒の底蓋とスパイラルダクトの外蓋の間に空間ができるので、あとでパーライト製の断熱筒を作って入れることにした。
スパイラルダクトの接合部は、ステンレス煙筒に比べるとかなりルーズです。
設置後の落下を避けるため、T字管と裏蓋付きのスパイラルダクトをステンレス・ブラインドリベットで固定して取り付け完了です。